有限を意識すれば、すべてが愛おしくなる

アイディア

10日後には日本にいません。

家族とも日本にいる友人とも一時的ですが、物理的に顔を合わせて時間を過ごすことができません。

ドイツに行っても初めは一人ぼっちです。正直、めちゃくちゃ寂しいです。

息子の寝顔を見たりしていると涙が出てきそうにもなります。

日々の何気ない家族とのやりとりや妻とのしょうもない喧嘩。

どれもがこれまでは私にとって当たり前でしたが、終わりを意識し始めるとこれがどれほど自分にとって大切で幸せなものなのかと理解し始めたのです。

大事なモノに気がつく方法

大事なものは失って初めて気がつくとはよく言いますが、それは少し違うような気がしています

失うということを意識して、その状態をリアルに想像できた時点で、気がつくことができると思うのです。

何が言いたいのかというと、失ってから気がついても遅いということです。失う前に、失ったときの自分の気持ちや状態を具体的にイメージすることができれば、本当に大事なモノを大事に扱うことができるのではないかと思います。

今、隣で働いている同僚と働く日はあと何日か?

自分の両親と一緒にご飯を食べるのはあと何回残っているのか?

あと、何回綺麗な朝日を見ることができるのか?

こんな風に自分に問うてみると、どうでしょうか。普段意識していない時間は有限でかけがえのないないものだと気がつきませんか。

私はビザ取得の関係上、家族と最初から一緒にドイツに渡ることはできません。


単身ドイツへ行くことがわかったときに初めて、家族と離れることを具体的にイメージしました。

そのとき、日々の些細なことすべてがなんと愛おしいことなのだろうと感じるようになったのです。

渡独まで後10日

渡独まであと、10日。完全に秒読み段階です。この10日間をどうやって過ごすのか、真剣に考えています。

家族と過ごせる時間をしっかりと味わいながら、渡独に向けての最高の準備もしていきたいと思っています。

あと、渡独までの間は居候の身です(本当に何から何までお世話になっています。心から感謝しています。)
家の掃除や修繕、田んぼの手伝い、なんでもしゃかりきに働きたいと思います。指示待ち人間ではなく、積極的に自分から仕事をもらいにいく精神で!(フリーランスになるとこうしたメンタリティ大事ですよね!)
10日間、「働くニート」として全力を尽くす所存です。

ジョブズの習慣

かの有名なスティーブ・ジョブズは毎朝、鏡に向かって

『もし今日が自分の最後の日だとすれば、今日しようと思っていることが、本当にしたいことだろうか?』

と問いかけていたそうです。いつ命が尽きても後悔しないように。私も今から鏡に問います。

Saika Yuta
written by

1987年生まれ。小学1年でバレーを始める。小·中学校時には計4回全国大会に出場。中学3年時は香川県代表の主将としてJOC出場。高校では、進学校にて春高出場を目指す。大学進学を機にバレーから離れるが高校教員となりバレー指導に没頭するように。そんな日々の中、バレー選手になるという夢を諦めきれていない自分に気がつき、教員を辞めバレー選手となるためドイツ·ベルリンへ。生活基盤が整い始めた矢先、息子が大怪我をして急遽帰国。息子の回復後は北海道へ移住しクラブを設立し、コーチングを生業とするように。その後、縁あって仙台市を拠点に活動するリガーレ仙台(当時:V2リーグ)のヘッドコーチに就任。ワンシーズン指揮を執る。2024年7月より、シンガポールの育成クラブにてコーチング活動に従事。

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