英語は選択肢を拡大させるツール

アイディア

「:;+**++>&%%#$}*+>>>+*?++…!!!」

電話越しに聞こえてきた言語を表すとこんな感じだろうか。

海外旅行に関することで、聴きたいことがありロシア大使館に電話した。その第一声は全くもって理解不能。分かったのはロシア語っぽいということだけである。

しかし、私は負けずに、バリバリ日本語で言ってみた。

「ビザのことで聴きたいことがあるのですが、今ちょっとお時間よろしいですか?」

日本語のHPに記載してあった電話番号だから、日本語しゃべれるでしょう!という淡い期待からこのように質問してみたわけである。

しかし、相手(おそらくロシア人?)も私が言っていることはこんな感じに聞こえたのだろう。

「:;+**++>&%%#$}*+>>>+*?++…??」

う~ん。電話ではノンバーバルコミュニケーションは通用しない。ほぼバーバールコミュニケーションである。

さて、どうするか?と思っていると、こんな提案をしてきたのである。

「Can you speak English?」

ほっほー。そう来るかと思いながらも私の頭には様々な思いが駆け巡ったのである。

確かに英語は日常会話レベルでは話せるが、ビザの種類やその適用範囲といったまあまあ細かいことを間違いなく確認できるのだろうか。そもそも相手の英語レベルはどの程度のものなのか。お互いに日常会話レベルの英語で、ビジネスライクな会話をスムーズに正確に行うことが可能なのか。というか毎日、英語の授業はしてはいるけど外国人と英語で会話をするのは、大学生の頃に留学してからほとんど10年以上経っている。果たして大丈夫なのだろうか。そもそも英語教員と言いながら、こんな不安を感じている時点でなんて情けないのだ…。」

といった感じで、一瞬でネガティブな思いが沸き上がってきたのである。

こんな思いを持ちながら、「Yes,I can…」と会話を始めてみたわけだが、案外自分が考えていることは相手に伝わる。相手が言っていることも普通に理解できる。

「結構イケるじゃん」

無事、会話が成立し私の確認したかったことも確認でき、ホッとして気持ちの傍らに思い出される過去があった。

それは留学中に訪れたニューヨークで3日間ほど放浪した際のことである。ユースホテルなどに泊まりながらニューヨークをウロウロした。そこでは、様々な国の人と会話をする機会に恵まれた。フランス人やインドネシア人、韓国人…と会う人みんな国籍が違うことに驚いた。そして、そうした人たちと会話する際に使うのは当たり前のように英語なのである

「いや~それ当たり前や~ん。誰でもそんなことわかっているや~ん。」って突っ込みを入れたくなると思うが、これは実際に体験した人とそうでない人の間にはかなり大きな違いがあると私は思っている。

こうした経験をしているかしていないかで、英語を話したい!英語を使えるようになりたい!という気持ちに大きなギャップが生まれるだろうと思う。

そして、もう一つ。「英語で他国の人とコミュニケーションができた!」という体験をしている人はこう思うに違いない(と思う。)

「英語が自由自在に使えたら、人生の選択肢めちゃくちゃ増えるんじゃないか。」

そうなんです。

日本語しか話せないとなると、その人が経済的に自立して生きていける場所は「日本」がベースになる。でもこれが英語が話せると考えるとどうだろう。生活できるフィールドが格段に広がる可能が出てくるのだ。

Saika Yuta
written by

1987年生まれ。小学1年でバレーを始める。小·中学校時には計4回全国大会に出場。中学3年時は香川県代表の主将としてJOC出場。高校では、進学校にて春高出場を目指す。大学進学を機にバレーから離れるが高校教員となりバレー指導に没頭するように。そんな日々の中、バレー選手になるという夢を諦めきれていない自分に気がつき、教員を辞めバレー選手となるためドイツ·ベルリンへ。生活基盤が整い始めた矢先、息子が大怪我をして急遽帰国。息子の回復後は北海道へ移住しクラブを設立し、コーチングを生業とするように。その後、縁あって仙台市を拠点に活動するリガーレ仙台(当時:V2リーグ)のヘッドコーチに就任。ワンシーズン指揮を執る。2024年7月より、シンガポールの育成クラブにてコーチング活動に従事。

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