ブンデスリーガ
あなたはこの言葉から何を連想するでしょうか。おそらく多くの人が「サッカー」という言葉を連想するのではないでしょうか。
ブンデスリーガとは、いわゆるドイツのナショナルリーグのことを指しています。一般的には、サッカーのプロリーグのことを指すようですが、実は他のスポーツにもブンデスリーガが存在しています。
本記事では、バレーボールのブンデスリーガについて解説していきます。
約45年の歴史あるリーグ
ドイツ・ブンデスリーガにおける最初のバレーボールの試合は、1974年10月4日に行われました。その後、ベルリンの壁が1989年11月9日に崩壊した1990年からは東西が統一され、現在のリーグ運営の形へ変遷してきています。
どのように戦われるのか?
リーグは1部から3部で構成されています。詳細については以下の通りです。
・1部▷11チーム
・2部▷28チーム(南リーグ、北リーグ)
・3部▷約40チーム(東リーグ、南リーグ、西リーグ、北リーグ)
リーグの入れ替え方式については、日本のVリーグとほぼ変わらない形となっています。詳細については後ほど、加筆したいと考えています。
どんな特徴があるリーグなのか
外国人枠がない。
ブンデスリーガには、外国人枠がありません。そのため、1部トップチームであれば、ほとんどが外国籍選手であることも稀ではないようです。ちなみに現在、1部チームとして戦っているバイソンズ・ビュールのキャプテンは日本人です!そして、その日本人とは全日本の試合を見ている人なら誰もが知っているあの柳田選手です。
彼のインタビュー記事はインターネット上で散見されていますが、その中でも下記記事は、ブンデスでプレーをしてから時間が経った後のインタビュー記事なので彼にしか語れない面白い内容のものとなっています。
柳田将洋がドイツの移籍先でキャプテン「ハンターマサ」になっていた
また、外国人枠のないブンデスリーガに対して、日本のトップリーグであるVリーグでは、下記のように外国籍選手の登録について細則が定めれています。
Vリーグ機構規約
第66条 〔外国籍選手〕
1 Vリーグに登録する外国籍選手を次の2種類に区分する。
(1)A登録外国籍選手
日本国籍を有せず、下記の条件のいずれかに該当しない選手
(i)日本で出生し引き続き日本で生活をしている外国籍選手
(ii)B登録外国籍選手(2)B登録外国籍選手
20歳以上で、帰化の意思があり別途定める条件をすべて満たし、3年以内に帰化が許可される見込みの外国籍選手
2 A登録外国籍選手、B登録外国籍選手とも、各1名に限り構成員とすることができる。
3 構成員とする外国籍選手は、チーム構成員としてJVA登録をしなければならない。
4 日本で出生し引続き日本で生活している外国籍選手は、外国籍選手の枠に含まず、日本国籍選手と同等の扱いとする。
5 外国籍選手の登録に関する詳細は、別途定める「外国籍選手の登録に関する規程」による。
外国人枠の問題は、非常に議論になるポイントだと思います。
日本は島国であるが、ドイツは複数の国と隣接している。こうした地理的な面から制度が異なっているとも考えられるだろうと思います。また、試合中に使う主要言語もVリーグでは間違いなく日本語ですが、ブンデスリーガの多国籍の選手が所属するチームでは英語を使用しているようです。
プロリーグである
柳田選手の話に戻りますが、彼はサントリーという企業を退職し、新たにビュールとプロ契約しました。まさに「バレーで飯を食う=プロ」ということですね!
これは聞いた話ではあるが、トップリーグのトップ選手でないとバレーだけで生活していくことは難しいようです。2部、3部でプレーをしていてもバレーだけで生計を立てることはかなり難しいようです。
これに対して日本のトップリーグであるVリーグは企業が所有するクラブでプレーをするという形が一般的です。2016年にプロリーグを目指そうとする動き「スーパーリーグ構想」が発表され、2018/19シーズンより「スーパーリーグ」(仮称)が正式に発足するということですが、これからが楽しみです。
参考リンク:「プロ」か「企業」か。揺れ動くバレーボールのスーパーリーグ構想
Vの構造改革
他国や他スポーツで成功している事例を参考にして構造改革をしていく動きは非常に価値あるものだと思います。しかし、ただの真似事で終わることなく、実態に即した仕組みを少しずつ構築していくことが重要だと思います。
私自身、新しい動きが日本で起ころうとしていることに対しては非常に前向きに受け止めています。
盛り上がりを見せるブンデスリーガ
柳田選手だけではなく、全日本の大竹選手もブンデスリーガ1部チームのユナイテッド・バレーズ・ラインマインに所属して活躍を見せています。またブンデスリーガには先述した通り、外国人枠がないため、世界各国のトップ選手のプレーを見て楽しむこともできますね。ブンデスリーガについての様々な情報を日本語で得ることは難しい状況ですので、できる限り現地で情報収集して有益な情報を発信していきたいと思います。