時間をどんなスタンスで使えるか

アイディア

時間は大切ですか?

と質問されると、おそらく100人いれば99人は、「YES!」と自信を持って答えると思う。私も99人の内の一人だ。

年を重ね、日々を漠然と生きていると初体験と呼ばれるものは少なくなり、同じことの繰り返し(実際はそうではないが)だと脳みそが認知してしまう。その結果、多くの時間をなんとなく過ごしてしまいがちである。

金曜日が近づいてくると、休みだ!あと少し頑張ろうと時間が過ぎることを祈りながら、その場その場を過ごしている(時間を消費している)自分に気がつく。時間が大切だと分かっているようで、分かっていないのである。

私には、もうすぐで2歳になる息子がいる。彼は朝起きた瞬間からパワー全開。自分のしたいことをする。まず大好きなボールを「ボー。ボー。」と連呼しながらボールを探して投げ回る。そんな彼は最高に楽しそうである。朝起きたときのテンションとはとても思えない。人生を謳歌しているように見えてうらやましい気持ちになる。

彼は時間が大切だとか人生は有限であるとか理解していないはずだ。でも時間をめちゃくちゃ大切にして一瞬一瞬を精一杯生きている。めちゃくちゃ笑うし、めちゃくちゃ泣く。

果たして彼が特別なのだろうか。いや違う。彼が特別なわけではなくてみんな子どもの頃はこんな感じだったのだと思う。みんな当たり前にこんな時期があったはずだ。

そこで、彼と僕の違いはなんだろうか。考えてみたけれど一言で言うなら自分に対する正直さのレベルが違うのかなと思った。

彼の思考は超シンプルで「したいからやってみよう。

僕の思考は面倒臭く、複雑で「しなければならない。すべきである。こうあるべき。

30年の歳月とともに、様々なことを知り、経験する中で自分に対する正直さが鈍ったようである(一方でこれは単純に悪いことでないとも思っている)。実際問題として僕には様々な義務があると思う。だから、上記のように考えることも仕方ない部分はあると思う。

でも、「したいからやってみよう。」の比率を高めていくことで、息子の発揮する笑顔とか泣き顔に近づけるのではないかとも思っている。

正しいかどうか考える前にやってみよう。

自分の中心を意識して、「それ」に従ってみよう。

うまくいくかどうか考えずにやってみよう。

Saika Yuta
written by

1987年生まれ。小学1年でバレーを始める。小·中学校時には計4回全国大会に出場。中学3年時は香川県代表の主将としてJOC出場。高校では、進学校にて春高出場を目指す。大学進学を機にバレーから離れるが高校教員となりバレー指導に没頭するように。そんな日々の中、バレー選手になるという夢を諦めきれていない自分に気がつき、教員を辞めバレー選手となるためドイツ·ベルリンへ。生活基盤が整い始めた矢先、息子が大怪我をして急遽帰国。息子の回復後は北海道へ移住しクラブを設立し、コーチングを生業とするように。その後、縁あって仙台市を拠点に活動するリガーレ仙台(当時:V2リーグ)のヘッドコーチに就任。ワンシーズン指揮を執る。2024年7月より、シンガポールの育成クラブにてコーチング活動に従事。

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