世界は善意で繋がっている

アイディア

ご連絡ありがとうございます。明日の午後に近所の公園で花見も兼ねて集まるらしいので、時間が合えばいらして下さい。場所などはお返事頂いてからお送りしますね。
-2018年4月14日-

このツイッターのやりとりから一気にベルリンでの生活が動き出しました。

実は、私一度もお会いしたことがないにも関わらず連絡しました。

ご覧の通り、一度も会ったことのない赤の他人にこんなに丁寧で、めちゃくちゃ軽いフットワークで、返信してくださいました。(本当にありがとうございます。)

そしてこのやり取りの次の日の午後、お母様方のお花見会に参加させていただきました。すごいスピード感です。

どんな顔してお母様方のお花見に参加すればいいのだろうかと思いながら、おなじみグーグルマップに付き添ってもらいながら公園へ向かい、待つこと数分。

可愛いお子さんを連れたお母さん方が公園に集まってきました。

私は、大きなスーツケースとリュックサック、ボストンバックを携えいつでもバレーボールできますよ。と言わんばかりのスポーティーなスタイル。昼下がりの公園には馴染まない。

これ。明らかに私は場違い。お母様方、僕のこと怖がってしまうんじゃ?

というか絶対、怪しい人だって思うよなとドキドキしていました。

でも、それは違いました。(本当は怪しいとか思われていたかもしれませんが笑)

みなさん、ビッグスマイルと元気の良い声で挨拶してくださいました。

ざっくばらんにお話する中で、様々なアドバイスや情報をいただきました。

僕はグーグル先生を尊敬していますが、先生からは決して教えてもらえないようなことをたくさん教えてもらいました。私がグーグル先生と一日向き合っても、このお花見会で得たエネルギーや情報、サポートをいただくことはできなかったでしょう。

グーグル先生には「善意」がありません。

でも、お母さん方には「善意」がたくさんありました。

これはとっても大きな違いです。

ベルリンに入った私には無意識に刷り込まれた意識がありました。それは一言で孤独。そう思っていました。

でも、まだ3日間しかまだ経っていませんが、そうではないんじゃないかと思っています。

孤独という意識が自分を孤独している。

私は藁にもすがる想いで、ツイッターでメッセージを送りました。

このメッセージを送る前、私は孤独でした。

ただ、このメッセージを送ったときにはすでに私は孤独ではなかったのかもしれません。

孤独は意識から生まれるんですね。


だからこそ、自分さえ殻に閉じこもってさえしなければその善意に繋がっていける。

そして、善意に繋がっていけると新しい意識がそこには生まれます。

もらった善意を自分の世界にお返ししたい。

善意がグルグルと世界を回っているんですね。

最後にもう一度。自分への戒めもこめて。

世界は善意で繋がっている

Saika Yuta
written by

1987年生まれ。小学1年でバレーを始める。小·中学校時には計4回全国大会に出場。中学3年時は香川県代表の主将としてJOC出場。高校では、進学校にて春高出場を目指す。大学進学を機にバレーから離れるが高校教員となりバレー指導に没頭するように。そんな日々の中、バレー選手になるという夢を諦めきれていない自分に気がつき、教員を辞めバレー選手となるためドイツ·ベルリンへ。生活基盤が整い始めた矢先、息子が大怪我をして急遽帰国。息子の回復後は北海道へ移住しクラブを設立し、コーチングを生業とするように。その後、縁あって仙台市を拠点に活動するリガーレ仙台(当時:V2リーグ)のヘッドコーチに就任。ワンシーズン指揮を執る。2024年7月より、シンガポールの育成クラブにてコーチング活動に従事。

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