SNSの町=比布(ぴっぷ)町。北海道地震が発生して思うこと。

9月6日。北海道地震が発生

9月6日未明。北海道地震が発生しました。

移住後、まだ1ヶ月余りしか経っていない中でのことでした。北海道中が停電し、私の住む比布町も多分にもれず停電しました。停電した中でどこから情報を仕入れたのか。テレビは見れない。ラジオは持っていない。

私の場合はツイッターでした。

情報の即時性という点では素晴らしい特性を持ち合わせたツイッター。しかしその反面、情報の信憑性には「?」が残る。実際にNHKから流れてくる情報が一時、間違えていて混乱することもありました。

そんなツイッターの特性を理解しつつ、様々なアカウントから流れてくる情報を取捨選択する中で最も私にとって最も役立ったと感じたのは・・・、

それは、比布町長の個人アカウントから流れてくる情報だったのです。

比布町、町長のツイート


ご覧の通り、情報が、リアルタイムで、簡潔に、具体的に、まとめて、発信されています。今どのような状況になっているのかが一目瞭然です。発信される情報も、住民目線で発信されており、住民が今まさに求めている情報が網羅されていると感じます。

私自身どれほど、この情報に安心させられたか。

感謝の気持ちがたくさん湧いてくるばかりです。

情報に価値を生むためには

今、文章を書きながら私は、

「なぜ直感的に町長のアカウントから流れてくるツイートを信頼したのだろうか?」

とふと思いました。

考えてみると、一番の理由は何か?それは、

町長のことを知っていて(名前と顔が一致するという意味ではない)、信頼できる人だと思っていた」から。

あまりに単純な理由かもしれませんが、これが、上記の問いに対する私の答えです。

私自身、町長と直接お話したことはそれほど多くはありません。しかし、町長は町のイベントがあれば必ずそこに顔を出します。ただ、挨拶しにくるだけではなく町民の中に溶け込んでイベントに参加します。町のイベントにいけば、そこには町長が必ずいる。
また、SNS上では、町で新しいお店がオープンしたとなれば、即座にリツイート(本当に即座なんですね)。
町でイベントがあればもちろん、事前告知としてツイート。そして、当日はリアルタイムでのツイート。町民がつぶやけば、「いいね!」をプレゼント(私自身、どれほどの「いいね!」を町長からいただいたか数えられません!笑)

こんなふうに普段から町長が町民と常にコミュニケーション。こうしたコミュニケーションの積み重ねが信頼へ繋がっているのだと思います。

単に「町長」だからという理由ではなく、「心から信頼できる町長」だから、町長のツイートを信頼して行動をとっていたわけです。

情報に価値を生むためには、正しいということは大前提で、かつ「誰(自分にとって)によって発信されているものなのか?」という点が重要であるということです。

仮に一度も顔も見たことがない、コミュニケーションしたことのない町長のツイートだったらあれほどこまめにツイートをチェックしていなかったと思います。というかそもそも「フォロー」すらしていなかったと思います。

SNSの町?比布町

実は比布町はすごいんです。町長だけではなく副町長や職員の方も熱心にツイッターを中心に情報発信をしています。


町役場の職員が「役場の職員であること」を名乗って、比布町に関する情報を中心に発信活動をバシバシやっていく。
私がこれまで「行政マン」に対して抱いていたイメージとはまったくもって逆のイメージです。私の「古典的」行政マンに対するイメージといえば、

「個人の意見や考えは述べてはならない(自分の色は出してはいけない)」

「SNSをしている人はそもそもいない(というかしてはいけないという暗黙のルールがある)」

でした。

しかし、バシバシ情報発信しているし、役場職員であることも名乗っている。

見ていて清々しい。爽快です。

そして、役場職員の方々のSNS活用に留まらず、比布町の住民の方々のSNS発信も激アツです。ここで紹介したいところですが本当にたくさんの方が発信しており紹介しきれないくらいです。比布町住民の方がSNS発信をすると、たくさんの「リツイート」や「いいね!」がつきます。

例えば、最近私が比布町に新しくできた農家直営のお店がオープンしますよ的なツイートをしたところ、たくさんの「リツイート」や「いいね!」がつきました。比布町の住民の方々からの「リツイート」や「いいね!」がたくさんです。

そして、これらの「リツイート」や「いいね!」の背景にあるのは、

「比布町に新しくオープンする店を応援したい」という気持ちだと思います。

このように比布町では、SNS上で住民同士が繋がり、応援しあうような土壌が醸成されつつあります。

少子高齢化の進んでいる人口4,000未満の小さな町であることを考慮すると、SNSの活用率(日常的に使用しているというアクティブユーザー)は全国的にも異様に高いのかもしれません

私のエピソードになりますが、移住前にツイッターで比布町の住民の方々と繋がって、町に移住した後に「あ〜ツイッターのほうではお世話になっています〜」的な「SNSの出会い→リアルの出会い」とうことが何件も起こっています。

最初は不思議な感覚でしたが、こんな出会いかたもありだな!というのが今の実感です。

ツイッターでのツイートやフェイスブックの投稿、リツイート内容などを見ているだけで、その人がだいたいどんなことに興味を持って、どんなことを考えているのかが自然と分かります。下手に役職だけ書いている名刺よりもSNSアカウントのほうがよっぽど、その人を知るための手がかりになるように思います。

SNSはインフラになりうる

話が少し逸れた感は否めませんが、北海道地震を経て改めて感じたこと。

それはSNSは活用次第で「無料インフラ」になりうるということでです。

ツイッターを例にすると、スマホさえ持っていればすべての基本機能を無料で利用できます。ツイートだけでなく個人間でチャットもできます。

もし、仮に比布町に住む各世帯の1名以上がツイッターを活用し、町にあるお店やサービス事業者が1アカウント所有して、アクティブに情報発信活動するようになれば、、、

・今回のような災害時の情報提供はすべてツイッターで完了。

・町にあるサービスの情報はすべてツイッターから収集可能。

・比布町の魅力を伝えたければ、町民同士でリツイートして世界中に拡散。

・個人レベルで何か困ったことがあればツイッターで発信。解決できる人が手を挙げてヘルプを出す(返信)。

・お役立ち情報があれば、ツイッターで発信。情報が欲しい人にリツイート。

もしも、こうしたことがうまく機能すれば、様々なコスト(時間・お金など様々なものを含め)が劇的に削減され、町民の町に対するコミットメントは今まで以上に上がっていくように思います。そして、なにより町全体が盛り上がると思います。

少し夢見心地な話をしてしまったかもしれませんが、決して不可能な話ではないと思っています。それはすでにその土壌が比布町には醸成されているからです。
今回のような緊急事態が起こったときにこそ、こうした議論をすれば加速度的にSNSをインフラ化していく話が進んでいくのではないかと個人的に思っています。

町の適正人口

ここまで書いたような考えは、小さな町である比布町に引っ越してこなければ生まれなかったと思います。

移住前はそこそこ大きな町に住んでいたので、町の一員であるという自覚が正直まったくといっていいほどありませんでした。しかし、ここ比布町に引っ越してからは3789人分の1人であるという意識が一気に芽生えました。

こうした意味合いでは、「町民(市民)である」という意識を持てるレベルの町の人口数というのはある程度、決まっているのもしれません。人が多すぎるとと町の一員であるという自覚が持てなくなる。人が少なすぎると町をなんとかしたいと思っても、リソース(様々な意味で)が不足しすぎていて、どうしようもないという気持ちになってしまう。

そこで、町の適正人口については真剣に考えていかないと思うのです。

多ければいいというわけでもなく少なすぎてもだめ。

そこで比布町を例にして言うと私の感覚はこうです。

「町民であることを自覚できる人口数ではあるが、町としての機能を最大化するためには充分ではない人口数」

本当にざっくりとした感覚でなんの根拠もありませんが、少なくとも人口5,000人までは適正人口以内だと言えると思います(年齢比率の問題などもありますが、話が複雑になるのであえて触れません)

私の一人息子の同級生もまだまだ少ないし、気持ちとしてはもっとたくさんの方に比布町に住んで、比布ライフを楽しんでほしいと思います(子育て世代にとっては本当に最高の環境が整っていると言っても過言ではありません。この点については私が保証します(保証といっても何も出ませんが・・・。))

比布町の宣伝みたいになってしまったので、その勢いに任せて移住前に「比布町の魅力」について書いた記事を紹介しておきます。移住前に移住先の魅力を書くといった暴挙に出ましたが、それなりにはまとまっていると思います。。。

比布町に移住する前に書いた比布町の魅力に関する記事:雑賀家。北海道比布(ピップ)町へ移住するの巻

最後に

支離滅裂な流れの文章になってしまいましたが、最後に。

今回、私の住んでいる町はそれほど大きな被害はありませんでした。しかし、北海道の他地域では今も日常を取り戻せずにいる方がたくさんいらっしゃいます。また、被災された方々の日常を取り戻すために必死になって活動されている方々も多くいらっしゃいます。この場を借りて被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げます。

私自身は、北海道の復旧・復興に向けて自分のやるべきことを粛々とやっていきたいと思います。

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