「メーデー(MayDay)」から働き方への認識について考える

国によって温度差が全然違うメーデー

私自身メーデーという言葉を聞いたことあるだけで、それが具体的に何を意味しているのか今日までよく分かっていませんでした。

先日、ベルリンに来てからある人と会う約束をしていたときに、「5月1日はいかがですか?」と尋ねると、「その日はメーデーです。ちょっと危険かもしれないのでやめておきましょう。」と言われました。

「危険って何?」

と思いながら昨日は自宅に引きこもっていましたが、今朝ニュースをチェックしているとメーデーに関する記事が出ていました。
それから、メーデーについて色々調べてみました。

色々リサーチした結果としては、「家に引きこもっていてよかった。」というのが感想です。

メーデーの起源は?

メーデーとは英語で「MayDay」と書きます。「5月の日」という意味ですね。5月1日を指します。

もともとヨーロッパでは古くから「夏の訪れを祝う日」として始まった5月祭の日だったそうです。
長い冬が終わり一気に暖かくなり始めるこの季節。嬉しくなる気持ちもわかるような気がします。

それから、産業革命が始まって資本家と労働者という関係性が固定化され、両者の労使争議が常態化していったそうです。そんな中でも、「この日だけは祝日としてみんなで仲良くしましょう。」ということになっていたそうです。

しかし、メーデーの意味合いを変える出来事がアメリカで起こります。
1886年に起きた労働者のストライキです。労働者が長時間労働に抗議して、8時間労働を求めました。

こうした動きが世界へ一気に広がっていくことで現在のメーデー(労働者の権利を訴える日)へと意味合いが変わっていったと言われています。日本でも、戦後をピークにメーデーの日に全国各地でデモ行進などが行われていたそうですが、現在ではこうしたデモ活動などはほとんど見れらなくなっているのが現状のようです。

メーデーは祝日なの?

国際的に見ると、メーデーが祝日かどうかは国によって異なります
ちなみに日本では祝日とされていません。

日本には、祝日法(国民の祝日で挟まれた日は「国民の休日」にする)というルールがあります。メーデーの日を祝日にするとゴールデンウィークが7連休となります。

こうなってしまうと経済活動に支障が出るという懸念があり、祝日とされていないというのが一般的な話です。
ですので、こうした懸念さえなくなれば、今後メーデーが日本の祝日になる可能性もあるのかもしれません。

さて、一方ドイツではメーデーは祝日として認められています。冒頭でも書きましたが、ドイツ在住の方に「メーデーの日は危険だから家から出ない方が良い。」と言われた理由について調べて見るとととても恐ろしいページを見つけました。下記、在ドイツ日本国大使館のホームページです。

これを読めばドイツ・ベルリンのメーデーが怖いと思う:【デモに関する注意喚起】 5月1日(メーデー)におけるデモについて

家から出なくてよかった〜。

ドイツと日本の労働に対する価値観の違い

私がメーデーについて調べている中で、ドイツと日本を比較したとき不思議に感じることがありました。
それは労働時間が長い日本ではメーデーの日の活動が盛んでないのに対して、労働時間が短いドイツではデモ活動が盛んに行われているということでした。

※ちなみに生産性はドイツの方が圧倒的に高いです。下記の記事を見ていただければその違いに驚きます。

日本でメーデーが祝日とされていないことや、自分の権利を主張する・しないといった国民性によるところもあると思います。また、その他にも色々な要因があると思いますが、この違いは何でしょうか。

自分なりにこの疑問に対して考えた結果、この違いは「労働に対する認識」の違いから生まれているのではないか?と仮説を立てました。

周りも残業して頑張っているのだから、自分だけ定時に帰るわけにはいかない。

よくも悪くもこのように考えてしまう日本人は多いのではないでしょうか。

今、「働き方革命」といった政策が進んでいると思いますが、この政策はトップからの言わば命令のような形で動き出した印象を持っています。

しかし、働く側が本当に今の働き方を革命したいと思わない限り、いくら定時退社を強制したところで、家で「残業」するだけになるのだと思います。

働く人の一人一人が真剣に自分の働く時間や生産性について内省し、理想的な働き方を求めていこうとする態度が大事だと考えます。

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